「記憶」と「理解」の大切さ

個別指導塾の学習空間 札幌第1エリア 札幌富丘教室・新琴似教室の石原です。

今回は中学社会、特に地理の勉強法についてお伝えします。

中学生の地理の勉強法を効果的にするには、「理解」「記憶」を意識することが大切です。

まず、「理解」が土台になります。地理では、地形・気候・産業・人口などの内容を覚えるだけでなく、なぜそうなるのかを考えることが重要です。

たとえば「なぜ日本の太平洋側は冬に晴れやすいのか」という問題があったとき、皆さんは答えられるでしょうか。

日本の太平洋側が冬に晴れやすいのは、「季節風(きせつふう)」の影響です。冬になると、日本の北西にあるシベリアという地域に、とても寒い空気のかたまり(シベリア高気圧)ができます。ここから冷たい風が日本に向かってふいてきます。

これが「北西の季節風」です。
この風は日本海を通るときに、海の水であたためられて湿った空気になります。

そして日本列島の山にぶつかり、日本海側に雨や雪を降らせます。

その山をこえたあと、太平洋側にふく風は乾いた空気になります。だから、太平洋側では雲ができにくく、晴れの日が多くなるのです。

つまり、冬に日本海側で雪が多く、太平洋側で晴れが多いのは、風と山のはたらきによるものなのです。

このように「理解」できたら、次は「記憶」の段階です。
「記憶」の段階では、暗記が必要になりますが、ただ単に覚えるのではなく、「つなげて覚える」ことがコツです。

「なぜ日本の太平洋側は冬に晴れやすいのか」を例にすると

冬になる→シベリア高気圧ができる→北西の季節風になる→日本海側に雨や雪を降らせる→山をこえたあと、太平洋側にふく風は乾いた空気になる→太平洋側では雲ができにくく、晴れの日が多くなる

まとめると、中学生の地理の勉強は、「なぜ?」と考えて理解し、つながりを意識して覚えることが大切です。

勉強を楽しみながら、身のまわりの出来事と結びつけて学ぶことで、地理がぐっと身近なものになります。

この学習法が少しでも勉強の手助けになれば幸いです。

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