考える力

個別指導の学習空間 兵庫エリア 明石魚住・明石西教室の岸本です。
今回は「成績アップ」についてお話しします。

皆さんは「成績」と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?
テストの点数、通知表の数字、あるいは考える力の向上…。多くの方が、学力に関する“目に見える評価”を思い浮かべるかもしれません。
その中で今回は、**目に見えにくい「考える力」**についてお話ししたいと思います。

私が日々の指導で大切にしているのは、「どれだけ自分で物事を考えられるか」という力です。
もちろん、定期テスト前には、過去問演習や傾向分析を通じて「点数を取るための準備」も行います。しかし、点数が上がったからといって、“考える力”が育ったとは限らないというのが私の考えです。
私が皆さんに身につけてほしいのは、目の前のテストを乗り切る力に加えて、これから先を見据えて行動できる力です。言い換えれば、それは**“想像力”**とも言えるかもしれません。

今回は、私から見て「考える力」が身に付いてきた生徒を紹介させていただきます。

彼女は、わからない問題に対してよく「習っていないからできない」と口にしていました。皆さんも一度は言ったことがあるのではないでしょうか。
でも私は、「だからできない」で止まってしまうことに、いつも疑問を感じていました。
「習っていない=できない」のは当たり前かもしれません。でも、その後にどうするかが大切なのです。

そこで、私は彼女に毎回こう尋ねるようにしました。
「だから、どうする?」
初めのうちは、やりとりがかみ合わず、戸惑うことも多かったのですが、徐々に彼女から“矢印”が出るようになってきました。
• 習っていないからできない → だから先生に教えてほしい
• 習っていないからできない → だから教科書を自分で調べてみた
• 習っていないからできない → でも、問題をよく読んで考えてみたら意外と解けた
このように、“できない”で止まっていた生徒が、今では自分から行動を起こすようになったのです。
こうした成長は、テストの点数や通知表にはすぐには表れません。でも私は、彼女の「考える力の成長」こそが本当の成績アップだと考えています。

成績とは、「自分自身の力に対する評価」だと私は思います。
だからこそ、点数には表れなくても、日々の取り組みや成長を見逃さず、しっかりと評価していきたいと思っています。

今後も一人ひとりの成長にしっかり向き合い、「数字だけではない成績アップ」を目指して指導を続けていきます。
皆さんも、たとえ今は点数に現れていなくても、確実に前に進んでいます。
これからも一緒に、一歩ずつ頑張っていきましょう!

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