古典・古文の敬語の覚え方!尊敬語・謙譲語・丁寧語と敬意の方向をわかりやすく解説

古典・古文の敬語の覚え方!尊敬語・謙譲語・丁寧語と敬意の方向をわかりやすく解説

中学生高校生国語
2026/08/17

高校古典で苦戦しやすい「敬語」を簡単に理解しよう!

今回は、高校生向けに古典の敬語表現について紹介したいと思います。

中学生にも読んでもらえるように、できるだけ分かりやすく、軽く触れていきますね!

古典の敬語でよく問われるのは、

「敬語の種類」と「誰に対して敬意を表しているのか」

という2つのポイントです。

まずは、敬語の種類から確認してみましょう。

古典の敬語は、大きく3種類あります。

尊敬語謙譲語丁寧語

そして、何より重要なのが、

「誰に敬意を向けているのか?」

を考えることです。


① 尊敬語

まずは、尊敬語から。

尊敬語は、

「動作をする人」

に対して敬意を表します。

古典では「給ふ」をはじめ、たくさんの尊敬語があります。

現代語でいう、

「お~になる」

に近い表現です。

では、例文を見てみましょう!

「中将、姫君を助け給ふ。」

「助ける」という動詞に、尊敬語の「給ふ」がついています。

では、ここで質問です!

「助ける」という動作をする人は誰でしょう?

つまり、

「誰が助けるの?」

ということです。

……

中将ですね!

したがって、「給ふ」は、

中将に対する敬意

を表していることになります。

尊敬語のポイント

尊敬語を見つけたら、

「その動作をしているのは誰?」

と考えましょう。

これだけでも、かなり分かりやすくなります。


② 謙譲語

次は、謙譲語です。

謙譲語は、

「動作を受ける人」

に対して敬意を表します。

古典では「奉る」をはじめ、多くの謙譲語があります。

現代語では、

「お~申し上げる」

などに近い表現です。

では、先ほどと似た例文を見てみましょう。

「中将、姫君を助け奉る。」

「助ける」という動詞に、「奉る」という謙譲語がついています。

では、質問です!

「助ける」という動作を受けるのは誰でしょう?

つまり、

「助けられたのは誰?」

ということです。

……

姫君ですね!

したがって、「奉る」は、

姫君に対する敬意

を表しています。

謙譲語のポイント

謙譲語を見つけたら、

「その動作を受けているのは誰?」

と考えましょう。


尊敬語と謙譲語が一緒に出てきたら?

ここが、古典の敬語で少し難しいところです。

尊敬語と謙譲語が、同じ文章の中に出てくることがあります。

例えば、『竹取物語』の一節です。

「いみじく静かに公に御文奉り給ふ。」

ここでは、

奉り=差し上げる(謙譲語)

給ふ=~なさる(尊敬語)

となっています。

ちなみに「公」は、ここでは天皇を指しています。

では、一つずつ考えてみましょう。

「奉り」は誰に対する敬意?

まず、「奉り」は謙譲語です。

謙譲語は、

「動作を受ける人」

に対して敬意を表します。

では、

「手紙を差し上げる動作を受けたのは誰?」

つまり、

「手紙を差し上げられたのは誰?」

ということです。

……

公(天皇)ですね!

したがって、「奉り」は、

天皇に対する敬意

を表しています。


「給ふ」は誰に対する敬意?

では、次に「給ふ」です。

「給ふ」は尊敬語なので、

「動作をした人」

に対する敬意です。

では、

「手紙を差し上げる動作をしたのは誰?」

つまり、

「手紙を差し上げたのは誰?」

でしょうか?

……

かぐや姫ですね!

したがって、「給ふ」は、

かぐや姫に対する敬意

を表しています。

このように、一つの文章の中に複数の敬語が出てきても、

「誰が動作をしたのか」

「誰がその動作を受けたのか」

を一つずつ考えていけば大丈夫です。


③ 丁寧語

最後は、丁寧語です。

丁寧語は、これまでの尊敬語・謙譲語とは少し違います。

丁寧語は、

「文章を聞いている人・読んでいる人」

に対して敬意を表す敬語です。

古典で覚えておきたい丁寧語は、

「侍り」

「候ふ」

の2つです。

現代語でいう、

「~です」

「~ます」

に近い表現です。

例えば、

「中将、姫君を助け侍り。」

という文章があったとしましょう。

では、最後の質問です!

「侍り」は誰に対する敬意でしょうか?

中将でしょうか?

それとも姫君でしょうか?

……

どちらでもありません!

「侍り」は丁寧語なので、

この文章を聞いている人・読んでいる人

に対する敬意です。

つまり……

最後までこの記事を読んでくれた、

「君」に対する敬意です!

……なんて考えると、少し覚えやすいかもしれませんね(笑)。


古典の敬語は「誰に敬意を向けているか」がポイント!

最後に、今回の内容を簡単にまとめてみましょう。

尊敬語

動作をする人への敬意

謙譲語

動作を受ける人への敬意

丁寧語

文章を聞く・読む人への敬意

古典の敬語問題が出てきたら、

「この敬語は、誰に対する敬意?」

と考えてみてください。

特に尊敬語と謙譲語で迷ったら、

「誰がその動作をした?」

「誰がその動作を受けた?」

と考えると、敬意の対象が見つけやすくなります。

今回は中学生にも読んでもらえるように、古典の敬語について簡単に紹介しました。

中学生から高校生になる皆さんも、これから古典を勉強するときには、ぜひ「誰に対する敬意なのか」を意識してみてくださいね!

少しでも古典の勉強のお役に立てればうれしいです(人●´ω`●)

最終更新: 2026/08/17

この記事を書いたのは

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